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1+1の行方 two fragments

たった ひとつの欠片を探して…

'10.6.13(Sun) 3.

夕食にしようと中華街へ向かう。

Tが学生の頃、遊んでいた街。

懐かしそうにTが色んな話をする。

行先は決めてた筈なのに

あっちへプラプラ。

こっちへプラプラ。

『栗の押し売りに御注意下さい』

なんて看板を見付けて笑う。

たしかに、さっきから栗の試食を促す

片言の日本語らしき女の子が話し掛けて来る。

Tと私は顔を見合わせて大笑い。




小一時間、中華街の夜を楽しみ

目的の店に入る。

Tが中華街で遊び回っていた頃からの老舗。

お薦めの料理を分け合って食べる。

食事中も会話は途切れることがない。

食事を済ませる頃には

店の看板の灯りも落された。

私たちはタクシーに乗り込み

ホテルの部屋へと戻った。




少し酔いの回った脳はリラックスしていて

指を伸ばせば、お互いに触れ合える。

そのことだけでTも私も安心する。

シャワーを浴びて、バスローブに着替える。

窓際に椅子を並べて座り

一つのウォークマンからイヤホンが2本。

Tがプレゼントしてくれた曲を一緒に聴く。

安心感が眠気を誘い

二人同時にベットへ潜り込んだ。

ツインルームの少し狭いセミダブルのベット。

そのベットの中で私たちは

お互いの肌に触れ、キスをしながら

やがて静かに眠りに就いてしまっていた。




深夜、目が醒める。

隣で同時にTも目を醒ます。

悪戯なTの指が私の肌の上を

触れるか触れないかの感触で滑って行く。

私の呼吸が少し乱れる。

それでもTは止めようとはしない。

どんどん私の身体は反応し始める。

『ねぇ…』

甘えた声で私が求めた。

だけどTは、それ以上は与えようとしない。

『僕の雫』

そう言うだけ。

そんなことをしているうちに

また二人は眠りに引き摺りこまれてしまった。

ただ抱き合い、お互いの寝息を確認し合うように。






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たった ひとつの
失くした欠片を探して…


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