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1+1の行方 two fragments

たった ひとつの欠片を探して…

微かに…

あの人のことがあって以来、


まったくと言っていいくらいに


私は性欲とは無縁の生活を送ってた。


正確に言ってしまえば


あの人との最後の逢瀬の時も


肉体的な刺激には反応はするものの


精神的には逝くどころか


虚しさだけが募っていた。


私の心に反して、反応してしまう


自分の躰を恨めしく思ったりもした。


そう、あれ以来…


私の中に性欲という感情の欠片もなくなっていた。


だけどTの穏やかな口調に


私の精神的な部分が


微かながらにも反応をした。


Tは私の微妙な変化を見抜いた?


『雫を抱きたい』


『雫を満たしたい』


決して派手ではないけれど


激しく突き上げて来るような


そんなに強い感情ではないけれど


確かに私はTの言葉に反応した。


そして、まるで男を知らない少女のように


頬が熱くなり、ドキドキしていた。






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雫

Author:雫
たった ひとつの
失くした欠片を探して…


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