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1+1の行方 two fragments

たった ひとつの欠片を探して…

泣かない


Tに見送られながらホームへ向かった。



改札口で私は言った。



『泣かないよ』



そう一言。



笑顔で改札を隔て、笑った。



でもホームへ向かう階段の下で



私は人混みの中にいるTを探し



手を振りながら泣いてしまった。



そして誰にも気付かれないように



足早に階段を昇った。






朝帰り


Tと初めて朝帰りをした。



朝の5時半過ぎにホテルに戻り



そのままシャワーを浴びて



お昼過ぎまで眠ってしまった。



フロントから安否確認のためのベルが鳴るまで



私たちは何度か目を醒まし



その度に視線が合い



お互いの肌の温もりを感じ合った。



ただ お互いの体温だけを感じながら。






複雑な想い


Tとの再会は果たしてきました。



色んな感情が絡まり合って



簡単には記すことが出来ません。



未来(さき)のことは



何にも誰にも分かりません。



でも無事に再会できたということだけ



報告をさせて頂いて



今回は、これ以上は此処には書かないことに



勝手に私の中で決めました。



また気が向いたら…



その時には書かせて頂こうと思います。






ライブデート 6.

シャワーを浴び直し

身支度を整えた私たちは

ホテルから程近いカフェに。

真夏の日差しがビルの窓に反射し

熱を孕んだ風を運んでくる。

帰りの電車の時間まで

私たちはカフェで穏やかな時を過ごした。





だけど、どうしても訊いておきたいことがあった。

疑問を抱いたまま帰るのはイヤだった。

私は しどろもどろに口を開き

何度も言葉を選びながら訊ねた。

『ねぇ、子供はイラナイって言ってたよね?』

『なのに、どうして先月も今回も中に出したの?』

愚問だって分かってた。

Tも私も子供は望まない。

それは何度も何度も話してきたこと。

『覚悟をしてるからだよ』

Tの言葉に私は首を捻ってしまった。

『年齢的にも子供は出来にくいだろうね』

『だけど それでも僕の子供が雫に宿ったら必ず育てる』

『僕らが上手に子育てが出来るかは分からない』

『でも僕と雫の子供がやって来るなら、育てたい』

『そう覚悟を決めているからだよ』

私の目を真っ直ぐに見て答えるTに

私は、それ以上は何も訊けなかった。

黙って頷き

『ありがとう』

そう言うのが精一杯だった。

可能性は限りなくゼロに近い。

だけど100%の避妊も存在はしない。

だから訊いておきたかったこと。

改めてTの強さを思い知らされた。





『僕は今のPJを最後に今の仕事を引退するつもりだよ』

『新しい資格を取ろうと思ってる』

『その仕事に就けたら、細々とでも雫と暮らしていけるから』

今度はTが私に切り出した。

私の傍で人生の最後を過ごすと

以前から繰り返し言っていたT。

本気だったんだと聞きながら思った。

たとえ、それが現実に叶わなくても

私は このTの言葉で十分だと思う。





同じ心の痛みを味わいながら

私たちは遠い空の下で生きてきた。

その痛みを分かり合える人が

たった一人でも存在してくれている。

私は、それだけでも十分に幸せだ。

この出会いは私の病気が連れて来てくれた。

先の見えない闘病生活。

それでも今の私はTの存在があれば

何とかやっていける気がする。

また横浜で新しい想いを抱くことが出来た。

この街に感謝しよう。

そして私たちは待ち合わせた駅で其々の家路に向かう。

『またね』

ではなく、

『行ってらっしゃい。気を付けてね』

そう挨拶をして…


P1000015.jpg






ライブデート 5.

足取りがフラフラしている私を支え

Tはベットに私を連れ戻す。

腕枕をされながら私は呼吸を整えようとした。

でも繋がりたい…

ちゃんとTを私の中に迎え入れたい

そう思うと自然と手はTのソレに伸びて

ゆっくりTを愛撫し続けた。

私の手の中で再び起立し始めたTのモノ。

口に含み、舌を滑らせながら

『繋がりたいの』

目で訴えた。

『おいで』

そう言いながらTは私を上に乗せた。

私の入り口にTが触れている。

慎重に腰を沈めていくと

途中で意地悪くTが腰を退く。

Tの腰を追い掛けるようにした時

私たちは深いところで繋がった。

温かな塊が私の中を満たす。

絶対的な幸福感が下腹部から脳へ伝わり

私は そっと腰を揺らした。

激しく動きたい衝動を抑え

Tと繋がった部分に神経を集中させる。

『愛してる…』

喘ぐように私が言うと

Tが下から突き上げて来る。

バスルームでの余韻が残った身体は

呆気ない程に達してしまった。





一度達してしまった私は堪え切れず

Tにも感じてほしくてスピードを上げ動く。

『私で気持ち良くなって』

Tに抱き付きながら せがむ。

『ちゃんと気持ちいいよ』

『雫の中は狭くて本当に気持ちいいんだ』

私の腰を掴みながらTの腰が上下する。

『繋がってる感が幸せだね』

Tの言葉に頷く私。

Tに感じてほしくて揺らしていた腰の動きは

やがて自分の快楽のための動きに変わる。

俯いたまま

『逝っちゃいそう』

そう言う私に

『僕の目を見て言ってごらん』

優しい口調で答えるT。

恥ずかしさを堪えて

『逝っちゃいそう…』

『一緒に逝って』

ちゃんと口にする私。

こういう時は流石に私も素直になる。

その様を見ていたTが

『うん、一緒に逝こう』

『僕も出そうだよ』

そう言いながら一番深い部分に届くよう

掴んだ腰を抱え込む。

次の瞬間…

私たちは同時に果てた。

脈を打ち、私の中に注がれるTの精。

私は、そのままTの上に倒れ込んだ。






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雫

Author:雫
たった ひとつの
失くした欠片を探して…


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